2025.10. 29 更新

🎼 日本におけるギター受容史 [高度経済成長期]
1955年-1973年


◆ 年 表
出来事・背景 関連人物 補足
昭和30年11月(1955) 阿部保夫帰朝記念独奏会 小原安正氏の留学、フラメンコ舞踊団の来朝 九州地区のギターコンクールなど開催される
昭和31年2月(1956) 『ギター楽協奏曲』本邦初演 阿部保夫・指揮・小船幸次郎 横浜交響楽団 日本に於ける最初のギター協奏曲演奏
昭和31年、32年(1956-1957) 各地域でのコンクール開催の兆し 第1回ギターの友新人演奏会
第1回 九州ギターコンクール
第4回 西日本ギター音楽コンクール
東京・大阪・九州での開催
昭和32年(1957) 新堀ギター音楽院創立 ギターオーケストラを世界で初めて結成 ニイボリメソード考案発表
昭和32年6月(1957) 京本輔矩・横尾幸弘のジョイント・リサイタル 東京・大学講堂
昭和32年7月(1957) モスクワ国際ギターコンクール金賞受賞 鈴木 巌
昭和33年2月(1958) 雑誌「ギタルラ」復刊
昭和33年2月(1958) 小原聖子デビューリサイタル(14歳) 新丸ビルホール
昭和33年3月(1958) ヘスース・ゴンサーレス・モイーノ初来日 フラメンコギタリストのカルロス・モントヤ来日
昭和34年4月(1959) 第2回大阪国際フェスティバル アンドレス・セゴビア来日リサイタル(第2回)
昭和34年4月(1959) 東京ギターアカデミーの開校 小船幸次郎 日本のギター進学のコ ースに沿っての授業
昭和35年(1960) 海外ギタリスト来日機会が増大する イエペス、ベーレント
昭和35年-50年代 (1960-1970) ベンチャーズ、ビートルズ来日 エレキギター、フォークギターブームの到来 現在のギター文化の礎を築いた。
昭和38年6月(1963) 『東京音楽アカデミー』通信講座開始 小原安正・ 本格的なギターを通信教育を通じて広めることが出来た
昭和38年(1963-1965) ジョン・ウィリアムズ初来日 オスカー・ギリア初来日 ジュリアン・ブリーム初来日
昭和39年(1964) 日本教育ギター連盟[NKG] を結成 新堀寛己 ヨーロッパ各地で留学開始
昭和41年(1966-1972) NHK教育テレビ 『ギター教室』 阿部保夫・小倉俊・京本輔矩・奥田紘正・小原安正・寿楽光雄・高嶺巌 クラシック音楽とマスメディアの相互作用が進む。
昭和44年4月(1967) 『現代ギター』1967年4月号で創刊される。 創刊者: 河野賢氏(ギター製作家) ギターブームを受け、クラシックギター文化のさらなる発展を目指し創刊される。
昭和44年6月(1967) 日本ギタリスト協会発足 阿部保夫 初代委員長として10年余りコンクールを主宰する
昭和44年(1969) パリ国際ギターコンクールで1位入賞 渡辺範彦 最優秀賞(全会一致、審査員の祝福付き)
昭和41年(1966-1972) NHK教育テレビ 『ギターをひこう』 阿部保夫・荘村清志・渡辺範彦・芳志戸幹雄・鈴木巌・小原聖子・アントニオ古賀・松田晃演・阿部恭士 クラシック音楽とマスメディアの相互作用が進む。
昭和41年(1966) 「(社)日本ギター連盟」と改称発足 「現代日本ギター連盟」を法人化する
昭和44年(1969) 「日本ギタリスト協会」設立 阿部保夫・安達右一・奥田紘正・小原二郎・亀山寿天子・ 京本輔矩・玖島隆明・国藤和枝・寸山静江・寿楽光雄・横尾幸弘 新日本ギタリスト連合は発展解消
昭和45年(1970) 第1回全日本ギターコンクール 新堀寛己・菊池俊一・玖島隆明・渡辺浦人・花村 大 ギター合奏部門の門戸を開く


[参照]
     マンドリン・ギター及其オーケストラ[主幹]:武井守成
     マンドリン・ギター片影 [主幹]:武井守成
     マンドリンとギター [主幹]武井守成
     マンドリンギター研究 [主幹]武井守成
     ARMONIA [主幹]澤口忠左衛門
     『ギターの習い方』小林欽一著 佳生書房